あなたもスターシードかも

 スターシード(star seed)とは地球以外の宇宙の星や銀河を出身とする魂を持つ人のことをいいます。スターシードは、地球上の次元上昇(アセンション)をサポートする事を目的として転生しています。その中でも1975年以降生まれのスターシードをインディゴチルドレン(インディゴ世代)、1995年以降生まれをクリスタルチルドレン、2005年以降生まれをレインボーチルドレンと言っています。それぞれの世代ごとに性格や外見上の特徴を持っていて、一般に世代が進むにつれてより進化した魂であると言われています。

 スターシードは、アメリカのフィクション作家ブラッド・スタイガーが著書「水瓶座の神」(1976年)の中で言及したのが最初で、その概念はネイティブアメリカンの伝承が由来とされています。また彼の別の著作「スターピープル」の中では、地球外生命体の地球訪問とそれに関連する特別な遺伝子情報を持つ人々の事を描写しています。現在のスターシードの概念や定義付けはこれらの著作が原型になっているのですが、それらがまるで事実であるかのように世間に拡散していったのです。

 これは、NHKの大河ドラマを観た人が、時代考証や歴史考証が曖昧なフィクションであることを忘れ、いつしか史実と思い込んでしまい、ドラマの内容がまるで事実であるかのように世間に拡散していくような現象と同じ構造と言うことができます。

 また「スターピープル」の中では、地球外出身者が地球で暮らす心情を次のように描写している箇所があります。「地球外生命体としての自分のアイデンティティや、そのルーツ、人生の目的についての健忘症と無力感に苦しんでいる…」と。今も昔も生きづらさを感じている方はいらっしゃいますが、そういう方たちが、この文章や物語の内容に共感を覚えたり、そこに逃げ道を求めたとしても不思議ではありません。

 インディゴチルドレンについても1970年台からその概念はあったものの、現在まで科学的な研究に基づく裏付けはありません。1998年に出版された『インディゴチルドレン 』や映画によってこの概念は一般に拡散していきますが、その信望者の多くは子供のしつけや教育に悩む親たちだったり、子供の学習障害に悩む親たちだったと言われており、インディゴチルドレンについては、親が子どもに小児治療や精神的診断を受けさせないために使われる概念だと見ている研究者もいます。

 さらに、インディゴチルドレンをはじめとしたスターシードの特徴を示すリストについても、その内容は曖昧で、誰にでも当てはまる バーナム効果 をもたらすものだと心理学者から指摘されています。このことは、スターシードの概念のベースには商業主義が潜んでいると指摘される根拠にもなっているのです。

 ところで、世代が進むにつれて進化した魂が生まれてくるというのは正しいのでしょうか?これは正しいとも言えますし正しくないとも言えます。地球に生まれてくる魂は、平均値で見ると進化しているということができます。より知恵がついた結果が文明として現れ、より慈愛が高まった結果が貧困率の減少となり、道徳心の向上が無宗教化となって現れているということもできます。

 ですが魂の一つ一つについては必ずしも進化しているとは言い切れません。あなたを基準にして自分より若い人を評価してみてください。自分より若くても見習うべき人物もいます、同時に知恵の足りない人物、冷淡な人物、道徳心や公共心に欠ける人物もいます。自分より若い世代が全てにおいて優れた魂とは限らないのです。中にはスターシードの概念を自らを正当化するために振りかざす若者すらいますが、こういった若者はまだまだ未熟なだけなのです。

 若い世代だからといって一律に判断することはしないで、これまでにあなたが人間関係を築いてきた方法と同じく、ケースバイケースで個人個人に合った関わり方をして構わないのです。そちらの方が、個人個人の違いを認めるという慈愛に満ちた態度と言うことが出来るでしょう。

 さらに言えば、この時代のこの国においての経験値は年長者の方があるということは紛れもない事実ですから、フィクションの世界観に惑わされることなく、どうぞ自信をお持ちになって下さい。

 スターシードの概念もインディゴ世代の概念も、ニューエイジの概念ですから、まともなスピリチュアルとは何の関係もないどころか、本物のスピリチュアルが人類にもたらすであろう恩恵を阻んでいるものと言えます。スターシードもアセンデッドマスターも人間の創作の域を出ませんので、それに関係付けられている地球のアセンションについても誰かの創作が拡散していっているだけなのかも知れません。

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