スピリチュアルで奇跡を起こそう!?

 私こと、永年スピリチュアル業界に首を突っ込んできたお陰で、様々な方々が様々な形でスピリチュアルのようなものに関わる様子を見聞きする機会に恵まれました。

 人が、スピリチュアルのようなものに興味を持ち、そして関わるようになるきっかけは本当にたくさんあります。オカルト趣味の延長で興味本位で関わる方もいますが、多数の方はご自分の身の上に問題が生じて、それを何とかして解決したいという思いで興味を持たれています。具体的な問題をお持ちの方もいれば、漠然とした将来への不安や、より自分らしさを発揮したいというような心の葛藤だったりします。

 こういった方達の中に時々目にするパターンの一つとして、見えない世界に対して神頼み的な姿勢で関わり始める方がいらっしゃることがあります。何か解決したい問題や実現したい夢のようなものが、スピ系に関われば全てクリアになると錯覚されていらっしゃるのです。

 例えば、ある親御さんが自分のお子さんの性格や行動に問題がありそうだと気付いたとします。理性的に考えれば、それなりのドクターの所で診察を受け、本当に問題があるのか、あるいはないのか見極めてもらうのが常識的な判断でしょう。そしてもし問題があるのなら専門家と共に治療に当たるのがベターな選択です。

 しかし、この親御さんは現実的な問題を突きつけられることに恐怖心を抱いているとします。「この子に限って…」「もし障害が見つかったら…」「問題があったとしたら私のせいかも…」という思いが先行してドクターのところに行こうとしません。たまたまその方がスピ系に興味を持っていたりすると、昔どこかで聞きかじっただけの「先祖の因縁」とか「霊障」のせいだと決めつけてしまうようなことが間間あります。そしてそういったものが得意そうな能力者(霊媒に限りません)の戸を叩くことになります。

 この能力者が常識的な人間であるのならばそれ以上問題になるようなことは無いでしょう。より現実的な対処法を提案し、目に見えない世界の力はあくまでも現実的な対処法をサポートする形におさめることでしょう。

 運悪くその能力者が悪徳だったとしたら、相談者の不安や恐怖心をもっと煽り、その能力者に依存させるようなマインドコントロールをしてきます。結局その親御さんはお金を吸い上げられた挙句、お子さんは何も変わらないという結果に終わります。

 この時その親御さんが目を覚ませば良いのですが、多くの場合、あの能力者が悪かったせいだったということにしがちで、今度こそ本物かもしれないと考えていろいろな能力者を転々としていきます。早めに医学的なアプローチをしておけば、お子さんの問題は大きくならずに済んでいたかも知れないのです。

 そしてそのうちにその親御さんの行動は、他の家族の知るところとなって、家族からの猛反発に会います。

 ここもその親御さんにとって目を覚ますチャンスなのですが、「私は子供に良かれと思って…、子供の幸せを願って…やっていることなのに他の家族は無理解だ!」と考えてしまうことが多く、さらなる深みにはまっていくのです。

 これは決してレアケースではありません。何か具体的な問題の解決法を探すということに限らず、自分をもっと輝かせたいとか自分らしく生きたいという願望を叶えることに執着してスピ系を転々と渡り歩き、家族の反発にあっている方は相当数いらっしゃいます。どれもこれも、目に見えない世界に対して、何か奇跡的な事象が起きるようなことを期待するといった、神頼み的な関わり方をしているのが原因と言えます。自分が現実的な努力をすることは棚上げしてしまっているのです。

 以前の記事にも書きましたが、本物のスピリチュアルは、生きていくための知恵や勇気を与えてくれるもの、具体的な問題解決方法を提示してくれるものです。現実との向き合い方を教え、解決策を導き出せるように理性的に思考する方法を教えてくれています。ですからあなたがまともなスピリチュアルに関わっているのであれば、まずあなた自身が良い方向に変わるというプロセスがあるはずです。良い方向に変わったあなたを見て家族や周りの人たちが巻き込まれていき、最終的にあなたが抱えていた問題が問題ではなくなっていくのです

 私の講座を永年受けていただいている方は、このプロセスを自然体で実現できるようになっています。そこには周囲や家族の抵抗はほとんどありません。

 もしあなたが良かれと思ってスピ系に関わっているのに、家族や周囲から反対や反発に合っているとしたら、あなた自身に変わる努力が足りないのか、あるいは関わっているそのスピリチュアルが偽物であるのか、のどちらかだということができるでしょう。

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